レビュー(Amazon.co.jp)
6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグが初登場。ボンドが「007」の称号を与えられるスパイ誕生秘話が描かれ、シリーズの再スタートを予感させる21作目。キャスティング時に不安視されたクレイグのボンドは、予想以上に役にハマっており、これ以前の数作、やや時代とミスマッチだったボンドのイメージを覆すことに成功した。原作も、イアン・フレミングがボンドを初登場させた一編。ボンドがカジノのポーカー勝負で悪の商人から大金を巻き上げるという任務を軸に展開していく。
アクションも過去数作とは違って、生身の肉体技を重視。高さ数十メートルのフォークリフト上での追走や、ベネチアの運河に沈みゆく建物内での銃撃戦など、その迫力と緊迫感は満点だ。クレイグも肉体の動きを存分に駆使している。ヒロイン、ヴェスパーの役割もシリーズの中では異色。彼女とボンドに育まれた愛が、ボンドが007になった後の人生に深い影響を与えたことが描かれ、感慨深い。シリーズに興味がない、あるいは興味が失せてしまった人にとっても、1本のアクション娯楽作として存分に楽しめる仕上がりだ。(斉藤博昭)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
プロフェッショナル00ナンバー・エージェント、クールに甦る!面白い!渋い!最近作では文句なしのベスト! 
(2007-03-28)
トレードマークの銃口から、タイトルバック、テーマソングも期待以上にカッコいい。
そして、本編では00ナンバーに昇格し最初の任務から描かれる。
公開前は、てっきり、時代設定まで昔になるかと思いきや、秘密道具や機器が現代のハイテクだし、
Mがジュディ・デンチだし、フェリックス・レイターが何度目かの復活を遂げているし、
まったくのパラレルワールドとしての仕切りなおしになっていて、これがすべてにおいて大成功。
全編シリアスであり、00ナンバーのプロフェッショナルな仕事ぶりがクールに描かれていて、
その上に、アクションもCGに頼らない生身のもので見せてくれる。
かといって、お約束の事項も果たしていて、秘密兵器もリアル(ボンドカーの装備等)で良いし、ボンドガールも魅力的、
悪役ル・シッフルもリアルに悪で良い。世界征服をたくらむ誇大妄想狂ではないほうが逆に怖いし悪く感じる。
また、これまでの定番だった、妙な悪ふざけや、ノリの悪いユーモアも徹底排除されていて、
製作側の本気ぶりが良くわかる。
これまでの原点回帰は、ここまで出来ていなかった。
この調子で、次回作、よりクールでプロフェッショナルな、肉体を使ったアクションと頭脳を使った仕事ぶりをみせてほしい!
前作、「ダイアナザーデイ」も普通に考えたらまあ面白い映画でしたが、
さすがに、見えないボンドカー(攻殻機動隊の光学迷彩)、CGをバックにサーフィンするボンドをみせられて、
いい年をした大人としては、限界を感じていただけに、本作の出来に大満足、安心しました。
別次元のジェームズ・ボンド 新生007の幕開け 
(2007-03-23)
今回のボンドは前シリーズを踏襲せずに全く新しい視点から描いている。カッコ良い新兵器や敵がバタバタ倒れるようなアクションはなく、寧ろ敵の雑魚キャラさえ大変に強く、ボンドは常に窮地に追いやられる。また、巨大な敵は存在せず、唯一の好敵手もボンドの妨害で破産寸前、借金返済で命を削っている始末。拷問シーンも近代的な自白剤や電気ショックなどではなく、男性の急所をネチネチ攻撃するというリアルであり情けない。ボンドなど恋に落ちてMへ辞表を書いたりする。全編、人間臭く、ある意味リアルで面白い。ラストのボンド誕生を思わせるシーンも痛快。1作としては面白いが、アクションだけで見せていく映画ではないので、これを今後シリーズ化するには良く練られたシナリオが必要でありハードルも高いだろう。余談だが、ベネテチィアの家の基礎が巨大タンクで、水上に浮遊させているのには驚いた。21世紀には地盤沈下と基礎の老朽化により水没すると言われていた水の都が今も健在な理由を見た気がした。
面白い 
(2007-03-22)
久しぶりに面白い007じゃないだろうか?前作と打って変わってCGに頼ら無いアクションが多い。しかし、この映画は全般的にアクションが少なくむしろ見所はポーカーをするシーン。ココがこの映画最大の見所で見る前にポーカーの予備知識を仕入れてから見たほうがよりいっそう楽しめると思う。
アクション映画の醍醐味を改めて満喫させられた秀作 
(2007-03-21)
OO7 シリーズがとくに好きでもない私も評判を聞いて遅ればせながら観た。ポスターを見、映画評論を読み、なぜこの映画がそんなに評判なのか、確かめるような気持ちでもあった。観て納得、というのはこういうのだろう。近年のCG
などの技術を多用したアクション映画には食傷気味で、観る気さえ失っていた。その意味で、この映画はアクション映画の原点に還り、肉体による表現で本来のアクション映画の魅力を再認識させてくれた。ポスターで主演のダニエル・クレイグを見たとき、えらく地味な俳優だな、と感じた。しかし、彼の起用にこそ、監督のこの映画づくりに対するコンセプトを感じる。息もつかせぬアクションの連続という手法は最近の傾向でもあるが、この映画はひと味違う。肉体を感じさせ、リアルさに満ちている。そして、アクション映画はただスリリングなアクションシーンだけあればいいのではなく、そこに人間が描かれ、ドラマがなくてはならない。そんな映画の基本要素も上手く組み込まれている。だから、ダニエル・クレイグはドンピシャなキャスティングだ。リアリティと存在感がある。今後に期待したい。
007シリーズ、2006年日本で劇場公開された最高傑作 
(2007-03-20)
ティモシー・ダルトンより原作により近づき、ショーン・コネリーの野性味を持ち全く新しい最高のジェームズ・ボンド(とは言え成長段階だが)を演じたダニエル・クレイグ等のキャストの演技力、CGを使わない肉体アクション、原作に忠実かつ新しい魅力を加えた21世紀の新しいボンド映画を創り上げた最高の脚本。僕は007シリーズが好きで中でも「女王陛下の007」が最高傑作でしたがこの「カジノ・ロワイヤル」はその最高傑作を自分の中で超えてしまいました。又、2006年に公開された映画の中で「硫黄島からの手紙」と並ぶ最高傑作であり、最も衝撃を受けた作品だと思います。007シリーズのファンの方は当然、映画は好きだけれど007は見た事無い方にもとてもオススメできる作品です。